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書籍詳細

過酷な司法―比較史で読み解くアメリカの厳罰化

過酷な司法―比較史で読み解くアメリカの厳罰化(単行本)

形式的平等が生んだ矛盾、アメリカはなぜ「厳罰化」をえらんだのか

【在庫無し】

  • ジェイムズ Q.ウィットマン(著)、伊藤 茂(訳)
  • 定価:¥ 3,990
単行本: 456ページ
出版社: レクシスネクシス・ジャパン(2007/05)
ISBN-10: 4841904484
ISBN-13: 978-4841904482
発売日: 2007/05

近年、日本でも犯罪の凶悪化・低年齢化が問題視され、刑罰に関しては、死刑廃止論の一方で厳罰化を望む声が高まりつつあります。この傾向は、日本がアメリカ社会に近づいていることを暗示するようでもあります。本書は、まさにそのアメリカでの刑罰「過酷化」の背景を探る学術書です。
著者はイエール大学ロースクールの比較法学・外国法の教授であり、フランス・ドイツといった大陸ヨーロッパでの動きと対比しながら、豊富な歴史的事実によって社会学的考察を行っています。伝統的身分社会から脱却するために刑罰も平等に温和化させたヨーロッパと、もともと平等主義が強かったがために、かえって犯罪者だけを貶めるパラドックスに陥ったアメリカ、という視点はユニークで、ダイナミックな議論が大変興味深く読める一冊です。

目次情報

はじめに
第1章 名誉剥奪、過酷さ、赦免 
名誉剥奪のダイナミクス 
歴史社会学的視点から見た名誉剥奪 
過酷さと赦免 

第2章 今日のアメリカの過酷さ――個々人に対する配慮の否定 
形式的な平等の勝利 
新たな刑罰法規 
格付け、執行、責任原則の面での柔軟性 
丁重さと恩赦という面での穏和さ 

第3章 大陸の尊厳と穏和さ 
刑 罰                              
犯罪化 
丁重さと赦免  

第4章 大陸における名誉剥奪の廃止 
拘禁と刑罰における尊厳                     
アンシャン・レジームの世界 
身分の革命 
1830年の革命 
1848年とその後 
ドイツのたどった道 
恩赦、特赦、ヨーロッパの「上から下へ」の伝統 
 
第5章 英米における低身分刑罰の一般化の歴史 
イギリスの背景                            
植民地時代の身分と刑罰 
刑罰における革命 
低身分刑罰の勝利 
アメリカとヨーロッパの違い 
恩赦の権限 

結 論
結論――身分をめぐる2つの革命 
デュルケム(およびマルクス)との闘い 
強力な国家は穏和な刑罰を生み出す 
ナチスとの対比 
「モダニティ」の社会学と法文化の多様性 
名誉剥奪と赦免 


文献一覧
訳者あとがき
事項索引

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